2003年10月21日(火)「しんぶん赤旗」
総務省は二十日、政党助成金七十九億三千二百万円を日本共産党をのぞく各党に交付しました。今回の交付は今年三度目。政党助成制度は、年間三百十七億円にのぼる血税を、議席数や得票に応じ、年間四回に分けて各党にばらまくもので、その使いみちもほとんど制限がない“つかみ金”です。日本共産党は、この制度が支持もしていない政党に強制的に献金させられるもので、国民の思想・信条の自由をおかすものと批判し、一円たりとも受け取っていません。
衆院比例定数の八十削減で“税金のムダ”をなくすという民主党は、自由党と合併したため受け取り額が急増。比例定数削減で節約できるのは年間五十八億円ですが、同党はすでに今年、自由党分とあわせ七十九億四千七百万円を受領、さらに十二月にまた受け取ります。
公明党は議員歳費の一割削減を「政策綱領」に盛り込んでいますが、これで節約できるのは年間約十七億円。同党が今年受け取った政党助成金は、すでに約二十一億九千四百万で、十二月の交付でさらに膨れ上がります。
各党の受け取り額は次の通りです。自民三十八億二千二百万円▽民主二十六億四千九百万円▽公明七億三千百万円▽社民四億三千二百万円▽保守新党一億二千五百万円▽自由連合八千九百万円▽無所属の会八千二百万円。