日本共産党

2003年10月20日(月)「しんぶん赤旗」

青年雇用集会

私はモノじゃない

人間らしく働きたい若者たち


自民、民主に解決策なし

写真
「会社よりも人間を大切に」と声をあげる全国青年大集会参加者たち=19日、東京・渋谷区の宮下公園

 「小泉さんに言いたい! 若者がモノのように使い捨てられる日本に一体だれがしたんですか!」―。十九日に東京・渋谷区の宮下公園で開かれた「若者に仕事を 全国青年大集会」。早朝四時に出発したという山形県の大学四年生、島根県からバスで十一時間かけてきたという臨時採用の女性保育士など、風船や、横断幕を手に全国各地から集まった若者たちの熱気であふれました。

残業告発

 「百四十人分、一億六千万円のサービス残業代を支払わせました」。大阪府内のスーパーに勤める川島俊樹さん(24)は、一カ月に百時間を超えていたサービス残業が法律違反と気づき民青同盟に加盟、大阪の地域労連と連携して労基署に告発した経験を紹介。会場からは「すごーい」とざわめきが。

 大阪市内の印刷会社勤務の宮本節子さん(27)は、売り上げ減を理由に賃金カットした会社に抗議して労組を結成。「職場ではバラバラにされているが本当は励ましあえる場が求められていました」と語り、共感の拍手に包まれます。

 「ぼくが辞めずにいるのは、リーマンズネットがあったから」。月八十時間の残業、年間四千八百万円の売り上げノルマ。今年は同僚七人が退職したという矢野隆さん(23)は東京・港区の印刷会社の営業マン。未組織青年労働者でつくる同ネットでは、労働者の権利を学び、職場で頑張る勇気をつけています。

署名集め

 山口・下関市の秋山望さん(20)は、七月まで働いていた警備会社で夜勤が三日も続き、車にひかれそうになったことも。結局、胃かいようになり「人間的な生活を取り戻したい」と退職。職安に通い面接を受けても落ち続ける毎日。そんなとき「仕事くれという署名に出会い、救われるような気がした」と言います。「仕事は決まっていないけど自分が悪いんじゃない。政治を動かすためにもっとたくさんの青年から署名を集めたい」と熱っぽく語りました。

 岡山から八人の仲間とやってきた石村啓子さん(26)。一筆でも集まったらメールで励まし合い、仲間と青年雇用署名を三千四百筆集めたと報告すると、「すごーい」「いいねッ」と声援が飛び会場とエールの交換。

 立命館大学経営学部四回生は、「書類を百五十社に、面接は五十回受けた」自らの経験も交え“土砂降り”の就職戦線を報告。「自民党も民主党も学生の実態を反映した雇用政策を持てない。総選挙では、この問題に明確な解決策を持っている政党にかじ取りを」とのべ、拍手がわき起こりました。


参加者の感想

 「二千百人の署名(国会請願署名)を共産党の志位委員長に手渡すためにきました」と話すのは福岡市の大学四年の女性(22)。「私の就職先がやっと決まりました。専攻は経済で、一般事務職。でも、まわりの学生はまだ決まっていない人も多い。私たちの声を国会に届けてくれるのは共産党しかないと思う。志位さんが話したヨーロッパと日本の違いとか、福岡のみんなにも話していきたい。総選挙も共産党がのびてほしい」

 長野県松本市内で「若者に仕事を」のシール投票と署名を集めてきた大学三年の千葉達夫さん(21)は「志位さんが、いまの就職難が若者だけの問題ではなく、日本の将来、経済や社会にもかかわる問題だと話したことに励まされました。松本駅前やハローワークの前でシール投票を訴えてきましたが、これからもがんばりたい」と話します。

 愛媛県松山市のフリーター、三宅紗代さん(23)は「みんながいってたように元気もらいました。志位さんの話をきいて、だれかが変えてくれるのを待っていてもだめで、自分から変えていこうと思いました」。


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