2003年10月18日(土)「しんぶん赤旗」
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日本共産党愛知県委員会は十七日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場に志位和夫委員長を迎え「総選挙躍進大演説会」を開きました。県内各地から四千五百人がつめかけ、ホールは満席。あふれた人たちはロビーに設けた二台のモニターテレビの前に集まり、志位委員長の熱い訴えに耳を傾けました。
志位氏は、経済と外交・安保の日本改革の展望について縦横に語ったのに続き、消費税大増税と憲法改悪という二つの悪政ときっぱり対決できるかどうかが総選挙で大きく問われるとのべました。
消費税大増税の動きが日本経団連の大号令で今年一月にはじまったことを指摘。さらに九月には、日本経団連が「法人税減税」「消費税増税」など、自分たちの十項目の要求をかかげ、それで政党を評価し、自分たちのめがねにかなった政党に献金しようとしていることを告発しました。「具体的な要求をつきつけ、政党を手足のようにつかう。これほど悪質な政治買収はないのではないでしょうか」と問いかけると「そうだ」の声がとび、大きな拍手が起こりました。
「これに対してどういう姿勢をとるかが問われています」と指摘した志位氏は、小泉純一郎首相が衆院予算委員会での志位氏の追及に、こうした献金を「喜んでうけとる」とのべたことを批判するとともに、「深刻なのは献金の対象が民主党にも及んでいることです」と指摘。民主党の岡田克也幹事長が日本経団連を訪問し、「政策実現の実績だけでは与党が有利になる。政治改革や政権交代への姿勢なども基準に入れてほしい」と要請したことを紹介しました。
「自民党と民主党は、消費税の引き上げで競い合っているだけでなく、経団連からの献金でも競い合っています。財界ひもつきの党に、どうして国民の暮らしがまもれるでしょうか。創立以来八十一年、財界からびた一文受け取らない日本共産党こそ、政治を変える力があるのではないでしょうか」と力をこめると、会場からいっそう大きな拍手と声援がわきあがりました。