日本共産党

2003年10月15日(水)「しんぶん赤旗」

ノヴァが組合活動妨害

講師が強制配転取消し申請 京都地裁


 京都市内の英会話教室で講師をつとめる、ロバート・ビソムさん(60)=京都府向日市=が十四日、組合活動を理由に勤務校の強制配転などの不当労働行為が行われているとして、教室を運営するノヴァ(本社=大阪市)にたいし、配転命令の取り消しを求める地位保全の仮処分を京都地裁に申し立てました。ノヴァは全国五百五十カ所で「駅前留学」「NOVA」などの語学教室を経営しています。

 申立書によると、ビソムさんは、京都市内の教室に常勤英会話講師として六年勤務していましたが、教室外で受講生との接触を禁じるなどノヴァによる人権侵害改善や災害時の避難経路確保などを求め、二〇〇一年に労働組合に加入、役員になります。しかしノヴァ側が、“受講生からのクレーム”などを理由に、ビソムさんにたいし人事査定を著しく悪化させ、ベースアップを最低ランクにし、七月には前例がない勤務校の配転を命令。そのためビソムさんは、組合活動の妨害を狙った不当労働行為だとして配転命令の取り消しを求めたものです。

 ビソムさんは、森川明、大河原壽貴両弁護士とともに記者会見し、人権侵害の例を示して「組合員の勧誘をさせないための配転であり、正当化するためにうそのクレームをつくった。安心して働けるために力を貸してほしい」と述べました。


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