2003年10月15日(水)「しんぶん赤旗」
衆院選東京十二区(北区、足立区西部地域)の街中に異様なポスターが張り出されています。
公明党の太田昭宏前衆院議員の総選挙向けポスターです。自公連立・選挙協力を理由に自民の現職議員を比例区にまわさせ、太田氏は自民党の推薦を取りつけました。ポスターには安倍晋三自民党幹事長と小泉純一郎首相にはさまれて太田氏の顔があり、「公明党演説会」と小さく書かれているだけです。一般紙も「苦渋の『公明』隠し」(「毎日」十一日付)と報じています。
自分の党名を隠して他党の首脳の顔をポスターの前面に押し出す―。太田氏の「公約」は、公明党のマニフェスト(政権公約)なのか、自民党のそれなのか。
「どこの党のポスターか」「太田さんて自民党の人だっけ」。有権者からも当然の疑問が飛び交い、「小泉・安倍人気」をあてこむ露骨さにまゆをひそめています。