2003年10月12日(日)「しんぶん赤旗」
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十日深夜放送のTBSテレビ系「NEWS23スペシャル」党首討論では、小泉首相(自民党総裁)が、「将来、消費税を上げざるをえない状況になる」と初めて消費税増税の本音をもらすなど、消費税問題が大議論になりました。
日本共産党の志位和夫委員長が自民党の公約「小泉改革宣言」をとりあげ、小泉首相の姿勢を追及したのがきっかけになりました。同公約は、「将来の消費税率引き上げについても国民的論議を行い、結論を得る」と明記しています。志位氏は、「『結論』のなかに、『消費税を上げる』という選択肢が入っている。これでは事実上、増税のフリーハンドを与えるものだ」と追及。小泉首相は「三年間は上げない」と繰り返しつつ、「(上げるかどうかは)束縛しない」とのべ、増税のフリーハンドを与えるものであることを認めました。
このやりとりを受けて、司会の筑紫哲也氏が「(消費税率の)引き上げは不可避だと考えているのか」と質問。小泉首相は「三年過ぎた後、将来を展望すれば、消費税、上げざるをえない状況になるというのは、私は分かっています」とのべました。
民主党の菅直人代表も、年金制度と消費税との関係を問われ、「将来は、基礎年金部分は、最終的にはすべて消費税をあてていく。二階建ての部分は、所得比例の掛け金でいく」とのべ、消費税増税を改めて表明しました。