2003年10月12日(日)「しんぶん赤旗」
すべての党員、後援会員のみなさん
二十一世紀最初の総選挙が、二十八日公示、十一月九日投票でおこなわれることになりました。この選挙は、日本の進路が問われる選挙です。そして情勢は、日本共産党の前進と躍進を強く求めています。
くらしや福祉、平和の問題など、あらゆる分野で、自民党政治のゆきづまりが極限にたっしています。このゆきづまりは、自民党政治の大枠のなかの「改革」ではけっして解決できません。枠組みそのものを大もとから変えてこそ、打開の道がひらかれます。
日本共産党が提案している二つの改革−−(1)財界主役でなく、国民のくらしを応援する政治への改革、(2)アメリカいいなりをたちきり、独立・平和の日本をめざす改革−−この「日本改革」の提案の方向にこそ、日本の現状を前向きに打開する道があります。
財界主役、アメリカいいなり−−悪政のこの二つの根源に迫り、それを変革するたしかな立場をもっている党は、日本共産党しかありません。このことに自信と確信をもって、「日本改革」の提案を語りぬき、広げぬこうではありませんか。
自民党・財界が計画し、近い将来に実行しようとしている二大悪政−−消費税大増税と憲法改悪を許せば、二十一世紀の国民生活と平和に重大な結果をもたらすことになります。これに堂々と正面からたちむかう立場をもっているのも、日本共産党だけです。
情勢が、日本共産党の前進と躍進を強く求めています。日本共産党がこの選挙で躍進することは、日本の歴史と国民にたいする重大な責任です。あらゆる知恵と力をふりしぼって必ず勝利しようではありませんか。
すべての党員、後援会員のみなさん
こんどの選挙で重要なことは、自民党政治の古い枠組みの継続か、それともこれを根底から切りかえる道をすすむか、この選択と同時に、野党のあり方をめぐる選択が問われていることです。
自民・財界勢力が、現在の悪政にくわえて、国民生活、平和の根本にかかわる二大悪政を公然と計画し準備しているとき、これにどのような態度をとるかは、野党としての存在意義が問われる問題です。
民主党はいま、年金の財源という形で消費税増税を容認し、憲法問題では「創憲」を主張しています。もっぱら「政権交代」を問題にして、悪政に反対する立場を捨て、野党としての足場を掘り崩してしまったり、他の野党を国会からしめだす選挙制度の改悪まで提案するような政党では、国民の利益をまもることはできません。
悪政につぐ悪政が横行している現在、なによりも求められているのは、悪政に正面からたちむかう「野党らしい野党」です。国民とともに悪政と対決し、国民のための改革を追求する−−この立場を堂々とつらぬくことが、ほんとうの新しい政治をおこし、新しい政権に道をひらく大道です。この確信にたって、野党のあり方を正面から堂々と問いかけ、日本共産党の前進と躍進の意義を訴えぬいて、勝利をかちとろうではありませんか。
すべての党員、後援会員のみなさん
日本共産党は、この選挙を、党綱領改定案、大会決議案、総選挙政策をもってたたかいます。これほど確固とした政治的立場をもってたたかう選挙はありません。この政治的・理論的達成をしっかり身につけ、縦横に活用してたたかいぬこうではありませんか。
しかも、日本共産党は、全国津々浦々で活動する二万五千の支部、四十万人をこえる党員、四千二百人の地方議員、二百五十万人の後援会員をもち、また二百万人近い「しんぶん赤旗」読者をもっています。日本の他の政党がもちえないこの比類ない力こそ、日本共産党の宝であり誇りです。これらすべての力を結集し、発揮すれば、勝利への道は必ずきりひらかれます。
投票日まで一カ月、日本の歴史を左右する一カ月です。草の根の力を一気に総結集、総発揮し、心を一つにたたかいぬき、必ず勝利をかちとろうではありませんか。