2003年10月11日(土)「しんぶん赤旗」
東京都北区議会は十日の本会議で、公明党大島実議員が先月本会議で行った一般質問のうち、日本共産党を中傷した部分三カ所を議事録から削除することを全会一致で了承しました。
大島氏は、本会議質問の場で「…最近日本共産党関係のビラが広くまかれております。街を汚すゴミにしかならないこれらのビラには本当に困っておりますが…」「『白を黒』と言う、共産党特有のすり替え…」などと中傷。事前に質問通告もされない発言に議場は騒然となりました。
日本共産党北区議員団は議長に、(1)通告外の発言は謝罪のうえ取り消すこと(2)公党を誹謗(ひぼう)・中傷した部分は絶対に認められないこと(3)質問時に議長席にいて発言を許した公明党副議長の責任を追及し謝罪を求めました。
これに対し九日の議会運営委員会で、公明党幹事長が「本人には、二度とこのようなことがないように言った。幹事長として申し訳なかった。ほかの会派にもおわびする」と陳謝。議会運営委員長の削除提案を全会一致で確認しました。
日本共産党北区議員団は「本会議発言が陳謝のうえ削除という事態になったことは異例のことであり、大島実議員と公明党議員団の政治的責任が厳しく問われている」との声明を発表しました。