2003年10月11日(土)「しんぶん赤旗」
【プトラジャヤ〈マレーシア〉10日岡崎衆史】マレーシアのサイドハミド外相は十日、十一日から当地で開かれるイスラム諸国会議機構(OIC)高級事務レベル会議を前に、同会議場内で記者会見し、イスラム諸国のイラクへの部隊派遣について、米軍の指揮下ではありえないと言明しました。
サイドハミド外相は、「もしも米国の指揮下に置かれるのなら、われわれの参加はありえない。国連の傘下に置かれるべきだ」と強調。イラクを占領する米軍が、指揮権を手放さない現状では、イスラム諸国の派兵はありえないとの見方を示しました。
同外相はまた、「イスラム国でない国からの平和維持部隊を(イラクに)駐留させることはできない」とも述べ、米英軍などが占領を続けるイラクの現状を批判しました。
一方、トルコがイラク派兵を決めたことについて、サイドハミド外相は、「イラクの人々は歓迎してはいない」と述べました。
今回のOICの会議には、日本共産党の緒方靖夫参議院議員・党国際局長が公式のゲストとして招待され、出席します。