2003年10月11日(土)「しんぶん赤旗」
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なりわいつぶす消費税の大増税は許さない──国会が解散した十日、東京・明治公園で「10・10全国中小業者総決起集会」(主催・全国商工団体連合会)が行われました。消費税の大増税阻止、新たに百五十万の業者を課税業者とする改悪消費税の凍結を求め、全国から八千人を超える業者が参加し、「増税推進勢力に審判を」とアピールしました。
従業員五人の弁当を作ってから参加した長野・岡谷民商の秋田ちよ子さん(54)=建築板金=は、課税業者です。年間約百万円の消費税を納税しなければなりません。「大変なんてもんじゃない。契約のときに消費税分を値切られ、集金にいくと端数は切り捨てられる。増税では商売が成り立たない」と怒ります。
主催者あいさつした全商連の市川喜一会長は、改悪消費税凍結・大増税阻止を求める署名が二カ月たらずで百万人分を超えたことを報告。「消費税で商売をつぶさせない」との運動をさらに広げることを呼びかけました。国会解散にふれ、「広範な国民の働き場を奪い、中小業者の営業を踏みつぶす小泉『構造改革』の継続を許すわけにはいかない。自民党・公明党に審判を」と強調。民主党について「消費税増税や憲法改悪で自民党の悪政に反対できないばかりか、悪政のスピードを競うような許しがたい姿勢だ」と批判しました。
♪税率おろしにさっそうと 街中かける署名隊〜。阪神タイガースの応援歌「六甲おろし」の替え歌「税率おろし」を披露したのは民商・兵庫県連。香川県連の参加者からは、「小泉さん、あなたのすること道理がない まことがない 情けがない」とのオッペケペーも飛び出しました。滋賀・甲賀民商はムシロ旗を掲げて登壇し、「増税への怒りは大きい。甲賀は徳川幕府の増税に一揆を起こした地。小泉幕府をつぶすまでがんばるぞ」と訴えました。
日本共産党の池田幹幸参院議員、全労連の熊谷金道議長、全国中小業者団体連絡会の小林政廣代表幹事、東京・東部共同行動実行委員会の永島盛次代表世話人が連帯あいさつをしました。
東京・八王子民商の小熊正造さん(62)は、「理髪業は不況知らずと言われていたが、いまやお客さんが一日一人か二人。消費税をもらうどころじゃない。選挙は二大政党だと騒いでいるが、消費税増税をねらう自民党にも民主党にもまかせるわけにはいかないよ」と語りました。
集会後、デモ行進をおこないました。