2003年10月11日(土)「しんぶん赤旗」
自民党は十日の総務会で、衆院選の政権公約(小泉改革宣言)を了承し、決定しました。二〇〇五年までの党憲法草案づくりや、将来の消費税率引き上げの国民的論議を行うことを盛り込みました。
憲法改悪については、冒頭においた七つの「宣言」のなかで「2005年、憲法改正に大きく踏みだします」と明記。二〇〇五年の結党五十年までに「21世紀の新しい日本にふさわしい新憲法の草案を準備」するとし、改憲手続きのための法案を成立させるとしています。同時に教育基本法「改正」や防衛庁の「防衛省」への昇格も位置付けました。
また、消費税増税については「将来の消費税率引き上げについても国民的論議を行い、結論を得る」として、税率引き上げの方向に踏み出しました。失業や倒産を激増させてきた不良債権処理については「2004年度末に不良債権比率半減」して終結させることを掲げ、いっそうの加速化を宣言。新たな公的資金注入の枠組みも検討するとしています。