2003年10月10日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党の小泉親司議員は九日の参院テロ特別委員会の締めくくり総括質疑で、「イラク復興は国連主導で行い、イラク国民への主権移譲の明確な期限を設けるべきだ」と主張し、小泉純一郎首相の認識をただしました。
首相は「現時点では米軍にかなりの部分を頼らざるをえないが、国連の関与を強めるべきだ」とのべ、国連主導でなく、「国連の関与」との認識を示しました。また、イラク人への主権移譲については「できるだけ早い時期に」とのべるにとどまり、期限にふれませんでした。
小泉氏は、「国連主導か、関与かはいちばん大きな問題だ。米軍は占領支配の負担を軽減するために、国連に『関与』させ、補助的役割を担わせようとしている」と指摘し、「なぜ、国連主導といえないのか」と迫りました。首相は「米国の参加なしに国連主導もありえない」として、米英の占領支配継続を当然の前提にしました。
小泉氏は「米軍占領支配をつづけるのでなく、国連中心のイラク復興に転換すべきだ」と重ねて主張しました。