日本共産党

2003年10月8日(水)「しんぶん赤旗」

イラク再建は国連中心で

ASEAN 首脳会議が宣言


 【ヌサドゥア(インドネシア・バリ島)7日北原俊文】東南アジア諸国連合(ASEAN)の第九回首脳会議が七日午前、インドネシアのバリ国際会議場で開かれ、「第二次ASEAN協和宣言」(バリ協和宣言II)を採択し、まとめの議長声明を発表しました。宣言は、安保共同体、経済共同体、社会・文化共同体の三本柱から成る、統合された強靭(きょうじん)な「ASEAN共同体」をめざすとしています。午後には、日中韓、三国を加えた「ASEAN+3」首脳会議が開かれました。

 ASEAN首脳会議は、ミャンマーや朝鮮半島、イラクや中東などをめぐる情勢についても討議。イラクについては、国連機関に対するテロ行為を強く非難するとともに、イラク政府の樹立と「戦後」の再建における国連の中心的役割を再確認しました。

 中東情勢では、暴力行為を終わらせ、パレスチナ国家の実現をもたらす恒久平和を確保する努力を支持するとし、中東のすべての国家の平和共存の権利を再確認しました。

 国民民主連盟(NLD)のアウン・サン・スー・チー書記長の事実上の自宅軟禁が続くミャンマー情勢については、ミャンマー政府が対話と和解を通じて民主主義に移行すると約束したことを歓迎し、同国首相が示した民主化のロードマップ(行程表)に理解を示しました。

 バリ宣言IIの署名式では、各国首脳が、十月末に引退するマレーシアのマハティール首相をねぎらい、記念品を贈りました。

 八日に開かれるASEANと中国、ASEANとインドの首脳会議では、中国とインドが東南アジア友好協力条約(TAC)に加入します。


もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp