2003年10月7日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の市田忠義書記局長は六日、参院議員会館で旧日本軍遺棄毒ガス・砲弾被害国賠訴訟の原告の劉敏さん(27)、弁護団と懇談しました。
山田勝彦弁護士(中国人戦争被害賠償請求訴訟弁護団事務局長)が今後の運動の課題などを説明。国の控訴取り下げを要求するとともに、遺棄毒ガス・砲弾被害の早期・全面的解決を目指し、日本共産党の協力を求めました。
劉敏さんは、東京地裁で「納得できる判決」が出された後、母親に国際電話し、「お母さんを病院に連れていける。弟も学校に戻れる。正義を取り戻した」と感じたことを紹介。劉さんは、政府の控訴を「道理がない」と批判、最後までたたかう決意をのべました。
市田書記局長は、原告・弁護団の要請に「全力をあげて取り組みたい」と賛意を表明。「道理にあったこと、真理は多数の心をとらえます。正義はあなた方にある」と励ましました。
前日、京都での支援集会に参加した劉さんから古都の印象が語られるなど、なごやかに懇談。劉さんは、市田氏に「お父さんみたいな温かみがある」と語りかけました。
懇談には、尾山宏(中国人戦争被害賠償請求訴訟弁護団長)、川上詩朗、藤沢整の各弁護士、中国から来日した羅立娟弁護士が出席しました。