2003年10月7日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の志位和夫委員長は六日、日本道路公団の藤井治芳総裁の解任について、党本部で記者団の質問に答え、「解任は当然だ。藤井総裁が債務超過の財務諸表を隠ぺいしていたという事実が明らかになったのは八月だから、遅きに失した」とのべました。
同時に、志位氏は、国民が求めているのは、九千三百四十二キロメートルというムダな高速道路建設計画を中止し、天下りで利権をむさぼるやり方にメスを入れることだと指摘。「解任劇で、ムダと利権の自民党の道路行政が改まったわけでもなく、改まる見通しもない」と批判しました。
道路公団の民営化について、志位氏は「公団の持っている四十兆円の借金は国民に押しつけ、いいところだけをとってもうけの対象にしようという民営化は、国民にとって有害だ」と指摘。「大事なことは、ムダな高速道路建設を見直し、中止すること。また、莫大(ばくだい)な債務は、きちんとした返済計画をつくり、税金に頼らないやり方で解決することだ。天下りの巣くつになっている子会社、孫会社にメスを入れる改革が求められている」とのべました。