2003年10月5日(日)「しんぶん赤旗」
自民党の安倍晋三幹事長は四日昼、ＪＲ大宮駅前で九日告示される参院埼玉選挙区補選（二十六日投票）の応援演説に立ちました。二千人を超す聴衆を前に安倍氏は北朝鮮による拉致問題にふれ、「私は拉致の実行犯・容疑者の辛光洙（シン・グァンス）の国会尋問を要求した。辛容疑者の釈放を要求した土井たか子さんや、菅直人さんが“ハト派”であるならば、私は“タカ派”と言われてもまったく結構」と叫び、聴衆の拍手と喚声を浴びました。
しかし同事件では、公明党の国会議員が六人も辛容疑者の釈放を求める「在日韓国人政治犯の釈放に関する要望書」に署名しています。安倍氏はこの事実と公明党の責任には触れませんでした。
応援演説に立った公明党埼玉県本部幹事長を前にしての演説ですから皮肉です。
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