2003年10月4日(土)「しんぶん赤旗」
今国会にかかっている法案のすべてが三日、衆院を通過し、解散・総選挙が確定的になりました。日本共産党の衆院国会議員団は、同日昼の本会議前に代議士会を開き、志位和夫委員長があいさつしました。
志位氏は、総選挙の争点を明らかにする最初の舞台と位置付けたこれまでの国会論戦を通じ、「二つの争点が浮き彫りになってきた」とのべました。
第一の争点は、「自民党政治の古い枠組みをつづけるのか、それとも、日本共産党が提唱している日本改革の道をすすむのか」です。
志位氏は、これまでの論戦で日本改革の提案を大きく押しだしながら、社会保障の連続改悪や、アメリカいいなりのイラク派兵の問題など、いまの熱い争点を浮き彫りにしてきたと指摘。「この対決は非常に明りょうになってきた」とのべました。
第二は、「野党のあり方」をめぐる問題です。
志位氏は「いまの他の野党の状況をみると、率直にいって、重大な問題点を感じざるをえない」とのべ、財界と自民党が一体になってすすめようとしている消費税増税や憲法改悪について、新民主党は反対の旗を立てられないと指摘。国民の民意を反映する衆院比例定数の八十削減という主張は、「野党第二党、第三党は切り捨てるという議論であり、民主主義の基本に反する問題だ」と批判しました。
志位氏は「日本共産党は、自民党政治の根本的な改革の道を示している、ほんとうに野党らしい野党としての姿を堂々と語って、かならず躍進を果たしたい」と強調。「総選挙まであと一カ月。草の根の力を総結集、総発揮し、その力と一体になって国会議員団も全力をあげてがんばりぬきたい」とのべました。