2003年10月3日(金)「しんぶん赤旗」
イラクへの資金援助問題が重大焦点として浮上しているなか、日本共産党の木島日出夫議員は二日の衆院テロ・イラク特別委員会で政府の姿勢をただしました。
木島氏は、イラク統治評議会のチャラビ議長が、秩序維持などの決定からイラク人が排除されているとのべていることをあげ、「イラク復興支援を米軍主導から国連中心へ移し、イラク人に主権を戻すことが核心だ」と指摘。二十三日からスペインで開かれるイラク復興支援国会議でも、そのような条件を整えるよう、立場を明確にすべきだと迫りました。
川口順子外相は「治安やイラク人の統治能力などの問題があり、主権回復までの期限を切ることが妥当かどうか疑問がある」と答弁。木島氏は、「米国は主権回復までの期限を明記せず、ずるずると占領支配を継続しようとしている。米国の尻馬に乗るべきではない」と主張しました。
また、アーミテージ米国務副長官が米下院で、同会議での対応について「われわれは日本と集中的に取り組んできた。彼らは、気前のいい約束をすると思う」と証言したことについて、「米国とどんな約束をしたのか」と追及しました。
福田康夫官房長官は「いくら出せとか、そういう話はしたことはない」と否定。木島氏は、「ではアーミテージ発言を放置していいのか」と反論し、「日本政府との約束なしに、こんな議会証言がされるはずがない。国会と国民を軽視した不誠実な対応だ」と批判しました。