2003年10月2日(木)「しんぶん赤旗」
年金「改革」の財源をめぐって、一日の衆院予算委員会で、民主党の枝野幸男政調会長が消費税をあてるよう求め、坂口力厚生労働相は増税以外にないとの考えを明らかにしました。
枝野氏が来年度の年金「改革」で、基礎年金の国庫負担割合の二分の一への引き上げについて質問したのにたいし、坂口厚労相は「実現できるようにしたい」と答えました。二兆七千億円の財源については「税制改革する以外にない。税制全般の議論のなかでだしてもらう」とあいまいに答弁。枝野氏が「お金が足りないから税制改革なのではないか」と指摘すると、厚労相は「増税をする以外にない」とのべました。
枝野氏は、年金制度の民主党案として、「将来→消費税の引き上げを検討」と書かれたパネル「年金将来像 民主党案のイメージ図」を提示、五年間は増税しないが、その後は「基礎年金部分を全部税にし、財源は段階的に消費税を使ってうめるしかない」とのべました。