日本共産党

2003年9月29日(月)「しんぶん赤旗」

都立4大学排除やめよ

緊急シンポ

石原知事構想を批判


 石原慎太郎東京都知事が、都立四大学(都立大学、都立短大、保健科学大、科学技術大)を廃止し、新大学を設立する構想を八月に突如表明した問題で、都立四大学廃止に関する緊急シンポジウムが二十八日、東京・八王子市の都立大学キャンパスで開かれました。大学関係者や都民など二百七十人が参加しました。自治体問題研究所の池上洋通氏、上原公子東京・国立市長、坂元忠芳都立大学名誉教授らの呼びかけで開かれたもの。

 大串隆吉公立大学教職員組合協議会副委員長、乾彰夫都立大学・短期大学教職員組合副委員長がそれぞれ報告。石原知事が都と四大学が協議してきた大学改革を突如白紙にし、四大学を排除していきなり廃止・新大学設立の方針を打ち出した経過と、新大学準備が密室で進められてきた状況を明らかにしました。都立大の高山宏人文学部教授は「大学や研究者を『資源』と呼ぶ人が大学をいじろうとすることを、文化の名において断罪する」と熱をこめて訴えました。

 参加者は「当事者と都民に開かれた進め方に改めることを強く求めます」としたアピールと、都大学管理本部あての公開質問状を拍手で採択。都民の会を結成し、広くアピールしていくことも確認しました。都立大学一年の女子学生は「学生にはまだ知らされていないので、伝えなければ」と語っていました。


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