2003年9月29日(月)「しんぶん赤旗」
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一日に料亭やホテルなど六カ所で、七十八万円の飲み食い会合―。「清新」を売り物にする自民党・安倍晋三幹事長ですが、山崎拓前幹事長をしのぐ“料亭政治”の実態が、政治資金収支報告書で明らかになりました。
安倍幹事長の資金管理団体「晋和会」の二〇〇二年分政治資金収支報告書によると、「組織活動費」の「行事費」の項目で「会合費」という支出が千二百四十万円にのぼっています。
このうち、東京・赤坂の料亭や同・六本木の茶寮、同・永田町の高級ホテル、横浜市の中華料理店、地元・山口県下関市の懐石料理店など、飲み食い会合の支出先が記載されているのは六十回。金額は計九百五十一万五千四百九十七円にのぼります。単純計算で六日に一回、この種の会合をしていることになります。
一回に三十万円以上の支出が七回もあります。六月十四日には、六カ所で計七十八万五千七百四十円の支出、七月二十六日には、五カ所で計九十六万四千六百六十九円の支出も。
一方、前任者である山崎副総裁の資金管理団体「拓政会」の場合、「組織活動費」のうち、「渉外費・交際費」のなかで「飲食代」として料亭、すし店など、支出先が記載されているのは、四十四回、金額で計四百四十九万八千八百八十円でした。
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「晋和会」は〇二年、約一億五千七百万円の収入があり、自民党内で八位の資金集めをしていました。
内訳は、三回の資金集めパーティーで約八千二百万円、関係政治団体「新晋会」から五千万円、みずからが支部長を務め、企業献金受け入れの窓口になっている「自民党山口県第四選挙区支部」から七百二十四万円など。
日本医師連盟、製薬産業政治連盟はじめ医療・製薬関係の政治団体からの資金提供は、パーティー券の多額購入も含め、千七百十万円にのぼっています。(図参照)
収入の面でも、「清新」とは程遠いものがあります。