2003年9月19日(金)「しんぶん赤旗」
日本共産党第八回中央委員会総会は党本部で十八日、前日に続いて第二十三回党大会決議案と「総選挙と党大会に向けた活動の基本方針」について討論し、志位和夫委員長が討論の結語をおこないました。総会は、大会決議案と「基本方針」、討論の結語を全員一致で採択。石灰睦夫常任幹部会委員が党大会日程(十一月二十二日から二十六日までの五日間)を含む大会準備について提案、これを確認し、閉幕しました。
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結語に立った志位委員長は、二日間で四十人が発言し、大会決議案について共通して寄せられたのは、「綱領改定案の力が、大会決議案のなかに生きている」という感想だったと強調。「綱領改定案が、二十一世紀の党の前進のための政治的・理論的土台を明らかにしたことが、わが党の活動をあらゆる分野で豊かに発展させる大きな道を開いた。その具体化の重要な一歩が大会決議案だ」とのべました。
各章に多くの反応が寄せられたなかで、第七章「社会の道義的な危機を克服する国民的対話と運動を」の提起への反響は非常に強かったとして、「未来を担う世代の危機は、そのまま日本国民全体の危機でもある」と指摘。第七章は独自に抜き出して国民への討論のよびかけ文書とし、広く各界との懇談、対話活動に生かしていきたいとのべました。また、討論で出された農業・食料問題など決議案の修正・補強の提案をおこないました。
総選挙勝利・党大会成功をめざす活動の討論について志位氏は、「勝利をかちとることは容易ではない事業だが、たたかいいかんでは前進・躍進の可能性と条件が存在していることに広く目を向けて奮闘しよう、との提起が積極的に受けとめられ、深められた」とのべ、「ここがいまの政治指導で大変重要な勘どころだ」と強調しました。
自民党政治の組織的基盤の大規模な崩れによる無党派層の広がり、生活危機の深刻さのなかで、多くの国民がわらをもすがる思いで事態の打開を願っており、そういう人々の願いにこたえられる政治的立場をもっている党は日本共産党しかないと力説。「日本共産党が現状打開の抜本的方策をもつ党であるとともに、現実に暮らしをまもる頼もしい力をもつ党だということが、広い無党派層に実感として伝わっていくようなとりくみをすすめよう」とよびかけました。
志位氏は、四十日間で総選挙の勝利に必要な草の根の活動をやりきるという提起が、緊張感をもって全党に受けとめられたと強調。日本共産党が、二万五千の支部、四十万人の党員、約二百万人の読者、約二百五十万人の後援会員、約四千二百人の地方議員という「他の党に追随を許さない財産」をもっており、このかけがえのない到達、財産をすべて生かしきれば他党にないたたかいをやりきれるとのべました。
総選挙勝利のためのとりくみを党活動の前面にすえつつ、党大会成功のためのとりくみを推進することは、現時点ではもっとも積極的で攻勢的な方針であり、それを統一的に推進するには「党機関の姿勢がゆるがないことが大切だ」とのべました。また現在のマスメディアの報道に問題があるだけに、党自身のメディア――「しんぶん赤旗」を広げる大切さに言及しました。
最後に志位氏は、二つの大会議案の討論、党勢拡大の「大運動」という党大会にむけた二つの課題は、当面のたたかいにとって重要なだけでなく、二十一世紀をたたかう党づくりの根本を築くたたかいだと強調。「この四十日間は、まさに一日一日が歴史的日々になります。知恵と力を発揮してわが党の前進・躍進へ道を開く四十日間としよう。それにつづく総選挙の本番でのたたかいで勝利を必ずかちとろう」とよびかけました。