2003年9月12日(金)「しんぶん赤旗」
安保破棄中央実行委員会は十一日、東京都内で全国代表者会議を開きました。イラクへの自衛隊派兵阻止をはじめ、平和と憲法を守る運動を国民的規模に発展させるとともに、安保条約廃棄を正面に掲げてとりくもうと開いたものです。
西川征矢事務局長が、「イラク派兵に反対し、安保条約廃棄をめざす国民的なたたかいの新たな出発を」と報告。自衛隊派兵阻止について「『海外派兵国家づくり』に打撃を与え、有事法制の具体化・発動を阻止していく大きな条件をつくるとともに、日本の平和勢力の国際的責務でもある」とのべ、国際連帯と国民的共同を強調しました。
西川氏は憲法改悪の動きと安保条約をめぐって新たな局面を迎えていると強調。「憲法と安保改悪の矛盾を『解釈改憲』だけで取り繕えなくなっている。これを反動的に打開しようというのが改憲だ」とのべました。
またイラク戦争を通じ安保廃棄、基地撤去などで新しい条件が生まれているとし、安保廃棄の課題を正面に宣伝・学習運動などを提起しました。
神奈川の宇佐美一平氏が、池子米軍住宅追加建設問題で特別発言した後に討論しました。参加者は、有事法制やイラク戦争反対で他団体との共同行動を広げた確信と、運動の発展には学習があったと表明。「内灘闘争のように共同を広げたい」(石川)、「イラク派兵反対で自衛隊の家族とも一緒にやれる運動にしたい」(熊本)などいっそうの奮闘を語りました。
「いま安保破棄実行委の出番」との発言が相次ぎました。「地域の実行委を重視し、学習や壁新聞、著名人の賛同など独自の運動を強める」(大阪)、「この間の平和運動の広がりは安保破棄実行委なしにはありえなかった」(長野)などの発言がありました。日本共産党の林紀子参院議員があいさつしました。