2003年9月10日(水)「しんぶん赤旗」
栃木県黒磯市のブリヂストン栃木工場火災で日本共産党県委員会対策本部の野村節子本部長(参院選挙区候補)、まき昌三衆院三区候補は九日、工場近隣の現地調査をし、住民に話を聞きました。
増渕静さん(76)=年金暮らし=は「最初、小学校に避難していたが、煙がひどいので家に戻り、爆発が怖くなってまた中学校に避難した。ブリヂストンからはあいさつも説明もありません。二度と起こらないように、行政はブリヂストンを監視、指導してほしい。家の井戸水が汚染されていないか心配です」と語りました。
花壇の花が黒くなったという相馬淳一さん(42)。「外に出るとのどや目が痛いし、家の中はにおいがひどい。ブリヂストンに連絡すると『市に電話してくれ』、市に電話したら、『避難指示を解除したのでブリヂストンに電話をしてくれ』と言う。これだけ大きな被害でもブリヂストンからは何の謝罪もない。火が収まったら何もしないでは困る。対策をとってほしい」と怒ります。
ブリヂストンの従業員(50)は「十月からのディーゼル車排ガス規制に伴う買い替え対応で、タイヤを量産しなければならず、出荷前のタイヤも山積みになっていました。二十四時間フル稼働で、相当ハードな生産体制になっていました。早期退職を奨励し、新規採用はほとんどありません。火災を機に、工場閉鎖などをしないよう求めたい」と話していました。