日本共産党

2003年9月6日(土)「しんぶん赤旗」

私大非常勤講師の待遇改善へ

文科省が補助単価増額方針


 文部科学省高等教育局私学部は五日、来年度予算の概算要求のなかで、私立大学の非常勤講師への手当の補助単価引き上げを検討していることを明らかにしました。

 現在、一時間当たり千三百六十八円の補助単価を二千四十円に引き上げる方針です。

 国公私立大学の専業非常勤講師ののべ人数は全国で約四万五千人で、全教員の16・1%を占めます。私立大学にとくに多く、私学では全授業の40−60%を非常勤講師が担当しています。しかし、給与は一コマ九十分の授業を週四−五コマ受け持っても月額二万五千円前後と低く、複数の大学をかけもちするか、予備校などでアルバイトしなければ、生活が成り立ちません。有給休暇もなく、多くは社会保険にも入れないなど、困難な状況におかれています。

 全国の大学非常勤講師組合は、政府にたびたび非常勤講師の実態を訴え、私学助成などの増額を要請してきました。日本共産党も、林紀子参院議員が二〇〇二年四月に国会でこの問題をとりあげ、実態の把握と待遇改善を求めました。今回の補助単価の増額方針は、これらのとりくみを反映したものです。


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