日本共産党

2003年9月3日(水)「しんぶん赤旗」

民青同盟の雇用署名 全国で大きな反響

就職難は変えられる


 日本民主青年同盟は「青年に仕事を」と八月に開始した青年雇用の拡大を求める署名運動を全国に広げようと、八月下旬を集中行動期間にして奮闘し、これまでにすべての都道府県で署名、アンケート、シール投票などをとりくみました。青年の切実な声がどこでも噴出し、全国で五千人を超える署名が寄せられるとともに、「署名にすごく同感です」「就職難は変えられるんですね」との共感が広がっています。

2年間も探している…切実な声も

 これまでに千人から署名を集めた岡山県では、宣伝のノボリをみた十八歳と二十歳の男性が「ぼくらの仕事もたいへんなんです。国会に署名を持って行ってくれるんなら、ぜひ協力したい」と宣伝を最後まで手伝いました。二人はなかなか就職できず「露天商のアルバイトをしていますが、日給が安く、仕事が不規則に入るので収入が不安定」と話します。

 県内四カ所をキャラバン宣伝した岩手県では、一日で百十六人の署名を集めました。「高校生の就職率は16・6%で過去最低」と紹介すると、水沢市の高校生四人は「そんなにひどいと思わなかった」と話して署名に協力しました。

 熊本市ではハローワーク前で宣伝しました。ある女子大学生は、「子どもに英会話を教える仕事か、保育士になりたいと思っているけれど、二十五社も面接を受けても就職先が決まらない。親にも悪いなあと思っています。私ってどこか変ですか」と聞いてきました。同盟員が「あなたが変なわけじゃない。大企業が百八万人も青年社員を減らしている。保育士ももっと社会に必要とされている。政治の力で雇用をふやそうよ」と呼びかけると、「就職活動のルールを考えてほしい」と署名しました。

 京都市では四条河原町で同盟員たち五十人がにぎやかに宣伝。「サービス残業をなくすと百六十一万人の雇用がふえる」などのパネルも掲げました。福井県で板前をしていた青年は「仕事がたいへんで休みもなく辞めた。都会のほうが仕事があると思って京都にきたけど仕事がない。みなさんの話を聞いてこの状況は変えられるんじゃないかと思えてきた」と署名に応じました。

 津市の繁華街での宣伝で対話になった大学二年生は「この署名にすごく同感です。ぼくのアルバイト先はかなり大きな企業なのに派遣社員やバイトばかりで正社員がほとんどいません。就職活動に追われてまともに大学の勉強ができない」と話して、「友だちにも話してみます」と署名を持ち帰りました。

 仙台市では同盟員九人が繁華街で宣伝しました。「就職難で必死に仕事を探し、やっとの思いで入社。でも仕事がきつくてまた必死です」という新入社員や、「残業は毎日五時間はしています。それでも以前勤めていた飲食店よりはまし」という青年たちが署名に協力しました。

 高松市内の商店街ではシール投票や署名を呼びかけました。「二年間就職活動しているけど、決まらない」「フリーターで不安定。職業訓練を受けて正規の職に就きたい」という青年たち十五人が署名しました。


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