日本共産党

2003年9月1日(月)「しんぶん赤旗」

母子家庭の児童扶養手当

小遣い理由に削減しないで

全生連が厚労省に申入れ


 全国生活と健康を守る会連合会(全生連・島田務会長)は八月二十九日、母子家庭の児童扶養手当について、前夫が子どもに与える小遣いやお年玉までを収入扱いにして「手当を削減するのはやめて」と厚生労働省に申し入れました。

 厚労省は、今年四月から児童扶養手当の前夫からの養育費に、子どもがもらう小遣い、誕生日や入学時の祝い金をも所得として算入させる通知を出しました。八月末までに、養育費に関する申告書を各自治体に提出するよう求めています。

 参加者は「百円のお年玉まで収入としてみるのか」「預金通帳のコピーを提出するのは、プライバシーにかかわることではないか」「お年玉を養育費と考えていない場合、申告書を出さなかった場合はどうなるのか」と問題点を追及しました。

 これにたいして厚労省は、「申告はあくまで本人の自主申告。プライバシーを守るのが大原則」と答えました。養育費とはどういうものをさすのか、申告書を提出しなかった場合の扱い、養育費と慰謝料の区別をどう判断するのか、については後日、回答すると約束をしました。

 全生連は、プライバシーを侵害するような現況調査はやめてほしいと要望しました。


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