2003年8月24日(日)「しんぶん赤旗」
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二十三日、東京・渋谷駅前で日本共産党と民青同盟がおこなった「青年に仕事を」署名行動では、ゆかた姿や友人連れで署名に応じる姿が見られました。「就職難は仕方がないのでは」という一方で、「できるならなんとかしてほしい」という声が寄せられました。
「今は経済成長でグググッと伸びている時代じゃないから、能力がなければフリーターというのも仕方ないかと思う」と話したのは、横浜市内の大学三年生(21)。目標は教員になることですが、狭き門。たとえ能力があっても、採用されない可能性があります。「どうにかしてほしい、という気持ちはある」
小学校の教員をしている埼玉・朝霞市の男性(28)は、「就職活動をしているときは、“この世の中に自分の働き場所がないのでは”と不安だった」と署名に応じました。就職してわかったことがあります。「仕事はたくさんある。自治体や国の予算の関係で採用しないだけです」
横浜市の女子学生(21)は、就職活動を終えたばかり。「差別を実感した」と怒りながら署名しました。女性は結婚したら仕事を辞めるから、といって採用しないといいます。「私は結婚しても、子どもを産んでも働き続けたい。今の女性はだいたいそう思っています。高校受験も大学受験も、だれにも負けたくないとがんばってきたのに、いざ就職となってこんな差別があるなんて」
待ち合わせをしている人たちに次つぎに署名を訴えていた八王子市の青柳有希子さん(24)=医療事務=は、「サービス残業はしょうがない」「署名をしても変わらないのでは」という人が意外と多いといいます。「でも、日本共産党の志位和夫委員長が国会で質問したこととか、声をあげてサービス残業代を払わせた例とかを紹介して、署名してもらっています。対話になると、けっこう書いてくれました」と話しました。