2003年8月24日(日)「しんぶん赤旗」
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中小商工業者の役割と経営の発展方向をつかもうと第十三回中小商工業全国交流・研究集会が二十三日、横浜市内で始まりました。三日間の日程です。
会場のパシフィコ横浜には、全国各地から業者、学者・研究者など過去最高の約二千人が参加。「人間復権の経済・社会へのチャレンジ−地域のすみずみから中小商工業の再生を」をメーンテーマに講演やパネルディスカッションを行いました。
福島久一・日本大学教授が講演。基調報告にたった全国商工団体連合会の内田武志事務局長は、「中小商工業にかかわるこれほど多様な人々が参加する場はほかにない。実践と研究活動を交流し、みずからの経営と運動の発展の財産にしてほしい」と訴えました。
「中小業者と産学連携」「産業空洞化とアジア経済」をテーマにシンポジウムも開催しました。
会場では若者たちの姿が目立ち、八幡一秀中央大学教授の教え子の一人、大熊達也さん(21)は「中小企業論ゼミの活動の一環として、商店街の実態を全国の視点から学びたい」と期待します。
二十四日には、地域振興条例やモノづくり、ネットワーク、まちづくりなどにかんする二十三の分科会、三つの移動分科会、パネルディスカッション、シンポジウムのほか、新製品や技能・技術の展示会「チャレンジ・フェア」が開かれます。二十五日は、記念講演や分科会報告などが計画されています。