日本共産党

2003年8月21日(木)「しんぶん赤旗」

サラ金が献金した自民議員

財務・旧大蔵関連ら8人

規正法改悪ならヤミの中に

01年収支報告


 高金利によるサラ金被害があいつぐなか、小林興起財務副大臣(衆院東京十区)はじめ八人の自民党政治家の政党支部などが、二〇〇一年にサラ金から政治献金をもらっていたことが本紙の調べでわかりました。(表参照)

 これは各政治家が支部長を務める政党支部などの二〇〇一年分の政治資金収支報告書でわかったもの。

 サラ金などの監督官庁である財務省の副大臣を務める小林興起議員は、自身が支部長を務める自民党東京都第十選挙区支部で、プロミスから十二万円を受け取っていました。前財務政務官、砂田圭佑衆院議員(比例近畿ブロック)の支部は、全国九十三業者が加盟する業界団体の日本消費者金融協会から十二万円です。

 自民党税調副会長で、蔵相秘書官も務めた伊吹文明元労相(衆院京都一区)は、政策秘書が会計責任者になっている「別財布」の自民党京都府明風支部で、プロミスから三十万円、アイフルから十二万円。旧大蔵官僚で、同じく自民党税調副会長の宮下創平元厚相(衆院長野五区、引退を表明)は、同じく政党支部で武富士から十二万円をもらっています。

 このほか、同じく政党支部で、衆院大蔵委員長、自民党税調幹事などを務めた金子一義党副幹事長(衆院岐阜四区)がプロミスから二十四万円、山崎派会長の関谷勝嗣元郵政相(参院愛媛)が愛媛県貸金業協会松山支部などから計七十五万円、自見庄三郎元郵政相(衆院福岡十区)は、三洋信販から十二万円。

 サラ金規制との関連が深い旧大蔵省関連の役職を経験した議員が目立ちます。

 自民党、公明党など与党は、現行五万円超の企業・団体献金の公開基準を二十四万円超に引き上げる政治資金規正法の改悪をたくらんでいますが、これが実施されると、粕谷茂元北海道・沖縄開発庁長官(衆院東京七区、落選中)の支部が受け取った武富士からの三十六万円などを除いてヤミの中に埋もれてしまいます。


サラ金からカネをもらった政治家

 政治家名企業名金額(万円)
粕谷茂元北海道・沖縄長官(衆院東京七区)※武富士36
小林興起財務副大臣(同東京十区)プロミス12
宮下創平元厚相(同長野五区)武富士12
金子一義自民党副幹事長(同岐阜四区)プロミス24
伊吹文明元労相(同京都一区)アイフル12
 プロミス30
砂田圭佑前財務政務官(同比例近畿)日本消費者金融協会12
関谷勝嗣元郵政相(参院愛媛)同四国支部50
 愛媛県貸金業協会松山支部25
自見庄三郎元郵政相(衆院福岡十区)三洋信販12

 《注》政治家が支部長を務める選挙区支部(伊吹氏は政策秘書が会計責任者の政党支部)の政治資金収支報告書(01年分)で作成。※は落選中 


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