2003年8月9日(土)「しんぶん赤旗」
北海道開発局は八日、北海道における無駄な大型公共事業の典型とされていた日高横断道路(道道静内中札内線、延長約百一キロ)の国管理区間(約二十五キロ)の事業中止を正式決定しました。北海道は二月に道管理区間(約七十六キロ)の事業凍結を決めており、開発局としても「道管理区間が未整備の状況では新たな交通需要を見込むことができない」として事業中止を決断したものです。
日高横断道路は一九八四年に着工され、これまで国、道合わせて五百四十億円を投入。日高山脈の貴重な自然を破壊する無駄な開発として当初から自然保護関係者らの批判の声が強く、政党としては日本共産党が唯一反対を主張してきました。
今回の決定について日本共産党の大橋晃道議団長は「二十年におよぶ道民と党の運動の勝利だ。今後は日高山脈を世界遺産に登録するために努力したい」と語りました。