2003年7月30日(水)「しんぶん赤旗」

経財会議「予算の全体像」

ポイント

　経済財政諮問会議が二十九日決めた来年度予算の全体像のポイントは次のとおり。

　一、国庫補助負担金は、今後三年間の取り組みの初年度として、○四年度予算編成で政府一丸となって廃止・縮減に取り組む。

　一、義務教育費国庫負担金は、地方の自由度を大幅に高めるよう思い切った改革を行う。義務教育以外の重点項目と公共事業にかかる補助事業は、三年間で相当規模削減することとし、○四年度は初年度にふさわしい成果を上げる。

　一、年金の物価スライドを実施し、年金制度改革を○四年度予算から反映。診療報酬・薬価は、近年の物価・賃金の動向などを踏まえ、国庫負担を抑制。介護も改革を進める。

　一、国の一般歳出と一般会計歳出総額は、実質的に○三年度の水準以下に抑制。国の公共投資関係費は○三年度より三％以上削減する。

　一、国債管理では、中長期的な全体の資金調達コストの最小化や国債市場の安定化を目指す。

　一、制度改革と予算の組み合わせによる「政策群」を重視。弾力的な予算執行により効率化が見込まれる分野でモデル事業を導入する。