2003年7月28日(月)「しんぶん赤旗」
八月二十五日からはじまる住基ネットの本格稼働に反対し、同ネットの差し止め・廃止を求める集会が二十七日、都内で開かれ、五百人が参加しました。
集会は、住基ネットの差し止めを求める訴訟の原告や「支援する会」などがよびかけたもの。同訴訟は昨年七月、弓削達東大名誉教授ら六氏が、東京地裁に提訴した第一次訴訟を皮切りに、全国に広がり、現在、十六カ所で二百十四人が原告に加わっています。
自治体情報政策研究所の黒田充代表が講演し、ジャーナリストの斎藤貴男氏、田島泰彦上智大教授、小田中聰樹専修大教授がディスカッション。「人権とプライバシーを踏みにじる暴挙をただちにやめさせよう」とのアピールを採択しました。
同訴訟の原告・弁護団や支援する会は同日、住基ネットの本格稼働日にあわせ第六次訴訟を提訴すると発表しました。
住基ネット本格稼働 国民一人ひとりに割り振られた十一ケタの番号や氏名、住所など計六つの個人情報を活用し、国や自治体が行政サービスの提供を始めること。個人情報を書き込んだICカード(住基カード)を住民に配布する。