2003年7月28日(月)「しんぶん赤旗」
次期総選挙にむけ小選挙区十人と比例三十三人の公認候補を三日に発表した公明党は、候補者発表前の六月からすでに、各地で活発な運動を展開しています。
横浜市旭区在住の新日本婦人の会会員(50)宅に、山口の女子大の同窓という東京・練馬区在住の女性とその夫が訪ねてきたのは六月下旬。訪問時は外出していましたが、夕方「秋口に選挙があるので公明党をお願いします」と女性から電話がありました。
女性は同じ女子大卒とはいえ、二十歳以上も年上。まったく面識のない遠方の年配女性の訪問と電話に「とにかくびっくり」。当時、秋の解散総選挙の可能性は念頭にありませんでした。
横浜市旭区は同市保土ケ谷区とともに衆院神奈川六区で、公明党が比例代表選出の現職議員を候補として擁立しています。こうした支持依頼は、神奈川六区に限らず、公明党が候補を立てる全国の小選挙区を中心に一斉に始まっています。
新しい候補者ポスターの張り出しも目立ちます。
候補者自身も寸暇を惜しんで動いています。神奈川六区候補者の場合、国会の合間を縫いながら、七月は連日のように支持者らの集まりに顔を出しあいさつ。東京電力労働組合政治連盟、自動車労連本部など、役員交代の時期をむかえた労組とその関連団体への訪問・懇談もあります。
国会閉会直後の七月三十日夜には横浜市内のホテルで中田宏・横浜市長らを招き「議員十周年を祝う集い」を開く予定です。昨年三月の同市長選で公明党は、自民党とともに現職候補を推して中田氏に敗れていました。
各選挙区では日本共産党も活動を強めています。神奈川六区では、藤井みどり同区候補を先頭に宣伝・対話、党勢拡大に全力をあげています。
公明党幹事長代行が立候補する東京十二区。同候補の八種類ものポスターがあちこちに張られています。日本共産党の支部は、勢いで負けるなと、公明党のポスターが張ってある家を軒なみ訪問。同区の山岸光夫候補のポスターをほとんどの家で張らせてもらっています。
対話では「公明党のポスターだけだと創価学会員とみられる」「共産党はもっと頑張って」などの声が返っています。