2003年7月28日(月)「しんぶん赤旗」
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圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の建設による高尾山の自然破壊に反対する「圏央道反対十九周年 天狗(てんぐ)の集会と行進」が二十七日、首都圏のオアシスとして知られる東京・八王子市の高尾山のふもとで開かれ、千人の参加者が「高尾山にトンネルを掘らせないぞ」とこぶしをあげました。
今年の集会は、国土交通省などが全国で広がる公共事業見直しの流れに逆らい、高尾山などで圏央道建設のための土地強制収用の動きを強める緊迫した情勢のもとで開催。市川秀雄実行委員長が「高尾山周辺の圏央道工事で騒音や振動、地下水位の低下など、私たちが警告してきたことが事実となっている。世論を結集し、一方的な収用をやめさせよう」とあいさつしました。
熊本県川辺川、九州・諫早湾など全国各地で大型公共事業の環境破壊とたたかう運動の代表が交流。「たたかいに勝利し、かけがえのない自然を未来の人々に無傷のまま託そう」と呼びかける「高尾山宣言」を採択し、高尾山の守り神・天狗のみこしをかついで、市内をデモ行進しました。
日本共産党からは上田耕一郎副委員長、若林義春東京都委員長(衆院比例代表東京ブロック候補)、井上美代、岩佐恵美両参院議員、田川ゆたか衆院東京二十一区、藤本みのる同二十四区候補らが参加、若林氏があいさつしました。