2003年7月26日(土)「しんぶん赤旗」
イラク派兵法案の採決をめぐって緊迫した状況が続く国会。二十四日夜の参院本会議で川口外相問責決議案の討論以後、二十六日未明まで続いた与野党の動きを追いました。
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25日午前0時47分 福田官房長官の問責決議案を賛成百三票、反対百三十八票で否決。
9時 参院野党四会派の国会対策委員長会談。イラク派兵法案の二十五日成立阻止で一致。参院外交防衛委員会での一般質疑には応じるが、午後に予定される締めくくりの質疑と採決には反対することを確認。
同 衆院野党四党国対委員長会談。参院の締めくくり質疑前に小泉内閣不信任決議案提出を確認。「廃案までベストを尽くす」と穀田恵二国対委員長(共産)。
同 与党三党が国対委員長会談。野党提出の決議案を「粛々と否決」することを確認。
同40分 参院外交防衛委員会理事懇。松村龍二委員長(自民)は「今日は採決まで持っていきたい」。野党側は「日程は再協議すべき」と反対。委員長が職権で審議入り。
10時0分 参院外交防衛委員会の一般質疑が始まる。
同59分 吉岡吉典参院議員(共産)が質問。「『沈黙の協力』をおこなってはならない」と廃案を訴え。
午後0時2分 参院外交防衛委員会の一般質疑が終了。理事懇を開催。小泉親司(共産)議員が「与野党合意がない。午後の質疑は認められない」と表明。松村委員長が「忍耐に忍耐を重ねてきた」と職権で午後一時から締めくくり総括質疑、採決を設定。
同45分 野党四党国対委員長が、小泉内閣不信任決議案を衆院事務総長に提出。
1時 民主党代議士会。野田佳彦国対委員長が「不信任案は経済失政などすべてを含んでいる」。
同30分 衆院議院運営委員会が三時から本会議開会を決定。
2時50分 自民党代議士会。中川秀直国対委員長が「不信任決議案を堂々と否決しよう」。
4時0分 参院自民党控室に自民、公明の外交委理事らが集まり、強行採決の“予行演習”。「委員長、何だ」などの大声が飛ぶ。
同15分 衆院本会議で穀田国対委員長の賛成討論が始まる。「これ以上、小泉内閣が続けば、日本の進路を危うくし、国民の暮らしと日本経済を破たんさせる」
5時1分 内閣不信任決議案を賛成百七十八票、反対二百八十七票で否決。
同30分 参院外交防衛委員会が再開。
6時37分 小泉議員が小泉首相に質問。「重大問題が山積している。数の力をたのんで強行するのは認められない」と強調。
7時34分 参院外交防衛委員会で与党議員が突然、委員長席になだれこみ、委員長の姿も見えず声も聞こえないなか「採決」を強行。野党議員は「採決なんかやってない」「認めないぞ」と抗議。拍手する自民党議員に傍聴席から「ひどいわ」と批判の声。
7時50分 参院野党四会派の国対委員長が倉田議長に「採決は無効だ」「本会議に緊急上程すべきでない」と申し入れ。
8時25分 参院議院運営委員会で野党側は採決は無効であり、委員会に差し戻すべきだと主張。
8時45分 参院外交防衛委員会の野党理事が松村委員長に「採決は無効だ」と抗議。「瑕疵(かし)はない」という松村氏に野党側は「大ありだ」。
9時50分 野党四会派が松村外交防衛委員長の解任決議案を提出。 10時15分 議院運営委員会理事会を開く。11時から本会議開催を決める。
11時0分 参院本会議が開会。松村委員長の解任決議案について趣旨説明、討論が始まる。
11時42分 参院議長が延会を宣言。
26日午前0時10分 参院本会議を再開。宮本岳志議員(共産)が「与党のいうままに質疑を終局させ、採決なるものを強行した」と賛成討論。