2003年7月24日(木)「しんぶん赤旗」
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はじめてフリーター急増の実態を分析した政府の「国民生活白書」を示して若者の雇用対策を求めた二十三日の日本共産党の志位和夫委員長と小泉首相との党首討論。傍聴した青年四人が、討論終了後、国会議事堂内の日本共産党控室で志位氏と懇談しました。
志位委員長は「党首討論の傍聴者ははじめて」と青年たちを歓迎しました。
東洋大学の四年生男子学生は「せっかく政府の『白書』でいい分析が出されたのに小泉首相は相変わらず『問題があるのは青年の方だ』という意識。僕も四年生でまわりの仲間も働きがいのある仕事を見つけたいと必死に頑張っているけれども、仕事がないというのが現実」と感想をのべました。
専門学校生の奥田結希さんは「小泉首相は志位さんの質問に答えていなかった」とのべ、東京経済大学の鈴木誠一さんは「就職に有利かどうかで受験先を決める学生が増えている」とアンケートの結果を紹介しました。民青同盟の行沢寛史さんは「青年の雇用対策について政府の『処方せん』のなさが浮き彫りになった」とのべました。
志位氏は「『白書』の分析は正しいが『処方せん』がない。『処方せん』をみんなの力で政府に書かせよう。私たちもいろんな運動をやりたいが、みなさんの方でも『大企業よ青年に職をよこせ』という大々的な運動をやっていけば広がるんじゃないかな」と語りかけました。
懇談後青年たちは、「志位さんの、小泉首相を追及する迫力と僕たちに接する優しさのギャップに驚いた」、「一緒に運動を起こそうと声をかけられ新鮮な気持ちがした」、「青年問題を日本社会の大問題としてとらえ、未来に責任を持つ政党だと思った」など、感想を語りあっていました。