2003年7月20日(日)「しんぶん赤旗」
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東京・千代田区の日比谷公会堂で十八日に開かれた日本共産党創立八十一周年記念講演会は、CS衛星通信で各都道府県・地区委員会が設定した会場でも中継。全国で約一万五千人の党員、後援会員、読者、支持者がリアルタイムで視聴しました。十九日以降も、多いところでは数百人規模の会場を利用して記念講演のビデオ上映会が実施・計画されています。
当日五会場で百人以上が視聴した山口県。弁護士事務所勤務の田中克典さん(47)は「不破議長のスケールの大きな話に感動した。社会の進歩を大きなスタンスで見ていくことの大切さを改めて考えさせられた」と語ります。民青同盟員の男性(31)も「綱領改定案は、国民に誤解なく政治姿勢を伝えるものとなっている。生産手段の社会化の問題はすっきりした」といいます。
香川県委員会の事務所で視聴した山内ハナさん(80)は「(未来社会について)二段階論をとらないとしたことが印象的でした。これまでわかったつもりでも説明しにくかった。『社会主義・共産主義』という方がよくわかる」と声を弾ませました。
東京の三会場と各地の視聴会参加者からは、十九日までに七百九十通の感想が寄せられています。
北海道では当日、二十二会場で約五百六十人が視聴。稚内市の党事務所で視聴した男性は「アジア、アフリカ、ラテンアメリカなど世界人口の八割を占めるところで、二十一世紀に変革が予想されるとの指摘は初めて聞いた。そのなかでの中国、ベトナム、キューバの実情も確信になるもの」と感想文に書きました。
東京の講演会に参加した三十歳の女性はこんな感想を寄せました。
「どこを見ても暗いニュースばかりのなか、どのように生きていったらよいのかと、モヤモヤした気持ちでいました。加えて筆坂氏のセクハラ事件に憤りを感じていたのです。講演をきいて、霧が晴れたような気持ちでした。私は障害をもった方の施設で働いています。二十一世紀、障害をもった人々も、人間として自分らしく生きられる社会、働いているわれわれも大切にされる社会をめざして頑張っていきたいと強く感じました」
不破哲三議長の記念講演を聞き、未来をひらくこの党とともに歩む確信を深めた人たちが、全国各地で相次いで入党しました。記念講演会当日の十八日は、全国で二十五人が入党を決意しました。
東京・日比谷公会堂で記念講演を聞いて十九日秋田へ帰った女性(54)=看護師=は、「講演を聞いている間に、心が決まりました。私は私の生き方としてきちっとしたい。(入党の決断が)ちょっと遅かったかなとも思うくらい。秋の総選挙にむけても、周りの人たちに声をかけていきます」と話していました。
東京では、このほか港区の二十代の青年、二つの大学の学生を含め五人が入党を決意しました。
「共産党の集会に参加したのは初めて」という港区の青年は、不破議長の話を聞くのも初めて。こんな感想と決意をよせました。「講演を聞いて『人間が主人公』という社会をつくるということがすごくよいと思った。自分は母子家庭で育った。社会的に弱い立場の人たちが、人間として生きていける社会をつくろうということは、自分の思いでもあり、まったく共感できるし、そういう新しい社会をめざしている共産党にすごくひかれた。チュニジアの政権党から招待をうけたということも、日本共産党が国際社会のなかで高い評価を受けている現れですばらしい。この党の一員になってがんばりたい」
名古屋北西地区委員会では、六月から「しんぶん赤旗」を読み始めたばかりの保育士の女性(24)が入党を決意。「共産党のめざしている社会がどういう社会かよくわかった。それも四人の共産党員首長のあいさつを聞いて、党が政権をとったらどういう政治がおこなわれるか、その実例でもあり、わかるような気がする」と話しています。