2003年7月17日(木)「しんぶん赤旗」
参院は十六日の本会議で、民主党提出の竹中平蔵経済財政・金融担当相にたいする問責決議案を与党三党の反対多数で否決しました。
決議案の趣旨説明にたった民主党の峰崎直樹議員は、大不況をもたらし、誤った金融行政を強行した責任は重大で、不適切な発言を繰り返し、経済閣僚としても資質がないとのべました。
賛成討論にたった日本共産党の大門実紀史議員は、小泉純一郎首相とともに竹中氏は「経済をここまで悪化させた当事者だ」とのべました。「構造改革」の名で不良債権の早期最終処理や規制緩和をすすめ、かえって失業と倒産を増大させたと指摘。「構造改革」路線は「理論的にも実践的にも破たんし、『改革』を進めれば進めるほど実体経済を破壊してしまう自己矛盾に陥っている」とのべました。
さらに、銀行や企業の経営を追い込んでおきながら、それを繕うために公的資金の大盤ぶるまいに突き進むなど自己矛盾は深まるばかりだと批判し、「家計と中小企業を直接、応援する経済運営の転換しか景気回復の道はない」とのべました。
採決に先立って、自民党議員二人が退席しました。