2003年7月16日(水)「しんぶん赤旗」
|
衆院青少年問題に関する特別委員会の野党四党の議員が十五日、長崎市の幼児殺人事件で加害者の親を「打ち首に」などと発言した鴻池祥肇防災担当相(政府の青少年育成推進本部副本部長)に対し、発言の撤回と謝罪、しかるべき形で責任をとるよう申し入れました。日本共産党から石井郁子議員が参加しました。
申し入れに鴻池氏本人は現れず、政務秘書官が文書を受け取りました。
申し入れ書は「青少年問題の担当大臣が、法律にないような罰や制裁を与えるべきと公言することは、民主主義国ではあり得ない」とのべ、「被害者への配慮のかけらもなく、今日の社会を形成した政治家としての自覚も責任もなく、暴言を放つ姿勢を許すことはできない」と批判しています。
申し入れ後、石井氏はじめ民主、自由、社民の四議員は記者会見を行いました。石井氏は「こういう人に、青少年問題の担当大臣として日本の子どもたちの教育をまかせることは到底できない」と述べました。
鴻池氏は十七日、青少年問題担当大臣として初めて同特別委員会に出席し、所信を述べる予定です。四議員は同日までの回答を求めています。