2003年7月13日(日)「しんぶん赤旗」
|
日本共産党の塩川鉄也衆院議員らは十一日、社員をクラブハウスの一室に半年以上も閉じこめておくなど人権侵害のリストラをすすめている大手精密機械メーカーのニコン熊谷製作所(埼玉県熊谷市)を訪れ、労働者から聞き取り調査をおこないました。
ニコンでは、四十五歳以上の中高年を対象にした大規模なリストラを計画。希望退職に応じなかった労働者に、ニコンとは無関係の会社に“派遣社員”としていくよう迫りました。熊谷製作所では、“派遣社員”となることを拒否した十一人の労働者が、一月からなんの仕事も与えられないまま“待機”させられています。
塩川議員らは、リストラのなかで新たに結成されたJMIU(全日本金属情報機器労働組合)ニコン支部熊谷分会の組合員から実情や要望をききました。
組合員は、「精神的に不安」との思いをのべ、「あなたはこの会社に必要のない人間といわれたのが悔しい」「会社は新たに派遣社員を受け入れている。働く場はあるのに、なんで正社員に仕事をさせない」「ここで会社を辞めることは、社会人としてのプライドが許さない」と語っていました。
調査には、鈴木ちか子・衆院埼玉12区候補、林まさ子、大山みちこ両熊谷市議が参加しました。