日本共産党

2003年7月12日(土)「しんぶん赤旗」

大証不正

政府は仮装売買放置

「解決済み」と3年間も 参院委で池田議員追及


 日本共産党の池田幹幸参院議員は十一日、参院予算委員会の集中審議(経済・金融問題)で、大阪証券取引所(大証)で起きた仮装売買についてとりあげ、「政府の責任で徹底究明を」と求めました。仮装売買は、大証が株取引がさかんなように見せかけて投資家を売買に引っ張り込もうとねらったもの。関連投資会社「ロイトファクス」を使い、仮装取引の受け皿として光世証券や大証が設立した日本電子証券などに「売り」と「買い」を同数で注文し、仮装売買を繰り返しました。証券取引法違反の疑いで、六月二十日、大阪地検特捜部と証券取引等監視委員会が合同捜索をおこないました。

 池田氏は、三年前から仮装売買の問題をとりあげてきましたが政府が「解決済み」の態度で放置してきた責任を追及。さらに仮装売買の一方の当事者だった光世証券の社長が現在大証の社長になっていることを示し、「国民の信頼が得られない」として小泉首相の認識をただしました。

 小泉首相は「まことに遺憾」としたうえで、大証自身が襟を正すために、どのような体制を取るかを「真剣に考えてもらいたい」と答えました。

 池田氏は、投資家の信頼を取り戻すためにも「徹底した究明が必要」と強調しました。


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