2003年7月10日(木)「しんぶん赤旗」
【ニューヨーク8日遠藤誠二】八日に開かれた国連女性差別撤廃委員会(CEDAW)による日本政府報告審議で、日本の政治家の女性蔑視(べっし)発言を批判する発言が委員からあがりました。
ハンガリーのモーバイ委員は「石原東京都知事が“女性が閉経後も生きているのは無駄”と発言したが、こうした公人の発言について、非政府組織だけでなく、政府として謝罪を求めるなど対応をとる必要があるのではないか」と指摘しました。
別の委員は、「最近、日本の政治家が女性への差別的な発言をしたことを聞いた。閣僚などは、男女共同参画のことで十分な認識をもっているのか?」と語り、閣僚を含めた日本の政治家が、女性差別問題を真剣に考えているのか疑問を呈しました。
CEDAW審議にあわせて国連を訪問した女性差別撤廃条約NGOネットワーク(JNNC)のメンバーらは、石原発言後も、太田誠一衆院議員ら日本の政治家の女性蔑視発言が後を絶たないと、ロビー活動などを通じて告発しました。