2003年7月3日(木)「しんぶん赤旗」
参院は二日午前の本会議で、性同一性障害者の戸籍上の性別変更を可能にする特例法案を、全会一致で可決しました。同法案は衆院に送付されました。ふつうに社会生活を送りたいという当事者の切実な願いの実現に一歩前進であり、日本共産党も共同提案に加わりました。
同法案は、男女のいずれの性に属するかの自己認識が肉体的性別と一致しない性同一性障害者について、家庭裁判所の認定によって戸籍上の性別変更を可能にすることが内容。裁判所への審判請求ができる人は、二十歳以上で未婚、子どもがいないなどといった条件を付けています。関係団体などが子どもがいないことを要件としないよう求めていることに配慮し、法律の施行後三年をめどに見直すことも盛り込んでいます。