2003年7月3日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党の大森猛議員は二日の衆院決算行政監視委員会で、日本道路公団が政府官僚と酒食を伴う「会議」に多額の支出をしてきた問題を追及しました。
道路公団は、一九九八―二〇〇二年度の五年間に、各省庁との「会議」の名目で百三十八件、四百五十二万円を支出しています。大森議員は、九八、九九の二年間に百二十五件、四百十五万円が支出され、このうち酒食を伴うものが四十件、一人あたり費用で五千円を超えるものが二十六件もあったと指摘。相手は旧建設省が百一件、三百六十万円分と圧倒的部分を占めていることを明らかにしました。
大森氏は、道路公団が井坂武彦元理事の逮捕(九八年、収賄容疑)を受けて制定した役職員倫理規定が「まったく通用していなかった」と批判しました。
扇千景国土交通相は、食事を伴う会議について、(1)真にやむをえない場合に限定(2)必要最小限の費用で開催(3)会議の目的・相手・内容を公表―の三条件を示し、公団が三条件を守るよう指導することを表明しました。
藤井治芳・道路公団総裁は「国民に常に見えるような形でやっていくよう努める」と答弁。大森議員が六月四日に質問した、道路公団と国会議員との酒食を伴う「会議」に関し、出席議員が八十二人であることを明らかにして「会議開催伺」「請求書」を数日中に提出する意向を示しました。