日本共産党

2003年7月2日(水)「しんぶん赤旗」

審議まだまだ不足です

国立大学法人法案 教職員ら国会要請

「研究・教育のレベル心配」


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国会要請行動に参加した大学関係者=1日、参院議員面会所

 全国大学高専教職員組合(全大教)が呼びかけ、全国十七の国立大学、高等専門学校から集まった約七十人の大学関係者は、参議院文教科学委員会で国立大学法人法案の審議が行われた一日、「もっと審議を」と国会要請行動を行いました。

 参加者は午前からの委員会審議を傍聴した後、参院議員面会所で総括集会を開催。日本共産党の畑野君枝参院議員は「審議で、文部科学省が大学の中期目標作成を指図しているなど、この法案が大きな問題をもつことが分かってきました。今日で審議を終わりにせず、徹底審議し廃案に持ち込みたい」とのべました。

 参加者の中で約三十人が参院文教科学委員に要請。全大教の藤田進書記次長ら八人は、日本共産党の林紀子、畑野君枝、民主党の山根隆治らの六議員に「審議はまだまだ足りない。問題点をただし慎重審議を」と訴えました。東京大学からの参加者は、「職員が非公務員にされることに不安が広がっています。研究・教育のレベルが維持できるのか心配」とのべ、名古屋大学の技官は「法人化されると労働安全衛生法が適用されるが、危険個所の手当てに名大だけで五十一億円かかります。文科省はこれを処理する責任を果たそうとしない」と訴えました。これにたいし林議員は「廃案に向けて頑張ります」と決意をのべました。


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