2003年7月1日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党の春名なお章議員は三十日の衆院イラク特別委員会で、イラクでの自衛隊の「安全確保支援」活動は占領軍の「治安・軍事部隊」への支援であることを明らかにしました。
春名氏は、米国のシンクタンク、外交問題評議会が米国防総省からの情報として公開した占領当局(連合暫定当局=CPA)の組織図(表)を提示し、(1)CPAは米大統領の指揮下にある(2)連合軍司令部が治安面で、CPAを「直接支援」する(3)連合軍司令部には「治安・軍事部隊」など三つの部門がある―ことを紹介しました。
その上で、イラク特措法案にある自衛隊の「安全確保支援」とは、「治安・軍事部隊」への支援ではないか、と質問しました。
川口順子外相は「そのとおり」とのべ、石破茂防衛庁長官も「治安・軍事部隊への支援を行う」と認めました。
春名氏は「治安・軍事部隊」への支援活動は単なる治安維持ではなく、バース党の残党掃討作戦、イラク住民のデモ隊の鎮圧などへの支援になると追及しました。
さらに春名氏は、占領統治がどのように行われ、自衛隊がどの部分を支援するかをみずから明らかにしようとしない政府の姿勢を厳しく批判しました。