日本共産党

2003年6月30日(月)「しんぶん赤旗」(大阪のページ)

竹中プログラムで地域大変

中小企業への貸し出し監視を

緊急シンポで発言次つぎ

大阪



緊急シンポジウム「竹中プログラムは地域経済・金融をどこへ導くか」=6月27日、大阪市中央区・産業創造館

 金融再生プログラム(竹中プログラム)によって不良債権の処理が加速され、破たんした大手金融グループりそなホールディングス(HD)が二兆円規模の公的資金の投入を申請、大阪経済をゆるがすなか、二十七日、大阪市中央区の産業創造館で、緊急シンポジウム「竹中プログラムは地域経済・金融をどこへ導くか」が開かれました。地域経済・金融・雇用を守る大阪連絡会の主催で九十四人が参加しました。

 パネリストは日本共産党の吉井英勝衆院議員、阪南大学流通学部櫻田照雄教授、同連絡会の福井朗事務局長の三氏。

 日本共産党の池田幹幸参院議員、堀田文一府議、衆院大阪一区候補の清家ひろし税理士も参加。

 パネルディスカッションで櫻田氏は、竹中プログラムに関して、「企業再生」とは、企業を選別することと指摘。生産性の高い企業を残して、生産性の低い企業を淘汰するものと強調しました。

 吉井氏は、国会での論戦の流れを紹介しながら、公的資金の投入に限らず、あらゆる分野で、大銀行を応援するのが、竹中プログラムや小泉政治の実態であることを明らかにしました。

 福井氏は、五月にりそな銀行へ、六月には中小企業庁に公的資金投入にあたって申し入れたことを報告しながら、今後、中小企業への貸し出しがどうなるかわからないので、国民的な監視が必要と指摘しました。

 池田氏は、予算委員会が始まる前に、金融・証券問題の調査をすすめていることを知らせながら、竹中プログラムといわれる「金融再生プログラム」を中止させなければならないと強調。「中小企業を立ち直らせるとともに、国内総生産の六割を占める個人消費が回復しなければ、経済は立ち直りません」と訴えました。

 会場からは、「第二、第三のりそな銀行のような問題を絶対に起こしてはいけない」「リストラが横行するのでは」「りそな銀行は立ち直れるのか」などの発言が相次ぎました。

 行動提起で、福井氏は、(1)一つ一つの実態をよく把握する(2)地域で配布するビラを作成し、宣伝をすすめる(3)りそな本店のある大阪から、地方議会での、りそなグループに対する公的資金注入に関する意見書の採択運動を地域で世論を盛り上げながらつくる―ことながどを呼びかけました。


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