2003年6月29日(日)「しんぶん赤旗」
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「美(ちゅ)ら海を壊す新基地は絶対につくらせない」―。米海兵隊普天間基地にかわる新基地の建設が予定されている、沖縄県名護市の辺野古海岸で二十八日、新基地建設の白紙撤回などを求める「辺野古現地集会」(ヘリ基地反対協、命を守る会共催)が開かれ、約二百五十人が参加。海上での行動や「NOベース(基地)」の人文字で県民の意思を示しました。
午後二時、エメラルドグリーンの海上では、二十三隻のカヌーが新基地の滑走路と同じ長さにあたる二千五百メートルをヒモでつなぎ、巨大な新基地の姿を浮き彫りに。「基地がつくられてしまうと、海岸から、海が見えなくなってしまう。絶対に許しちゃならん」との声があがりました。
辺野古海岸で開かれた抗議集会では、ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表、命を守る会の金城祐治代表が主催者あいさつし、「豊かな自然は子どもたちに残さなくてはいけない宝。雄大な自然を残すことが私たちの責務だ」と強調しました。
十八歳の富田晋さん(命を守る会事務局)は、「森は種の一つでも残ればよみがえる可能性があるんだよ。だからここに根をはって最後までがんばるんだよ」と辺野古のおばぁに言われて感動したことを紹介し、「このおばぁたちの心を受け継いで絶対にここに基地をつくらせない」と怒りを込めて訴えました。
同集会には、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員・沖縄県委員長、具志堅徹前名護市議らが参加し、参加者を激励しました。