2003年6月26日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党国会議員団は二十五日、国会内で日本障害者協議会(JD)と懇談し、障害者基本法の改正をめぐって意見を聞きました。小沢和秋、児玉健次両衆院議員、吉川春子、小池晃、宮本岳志各参院議員が出席。JDからは河端静子代表、吉本哲夫副代表、太田修平政策委員長らが出席しました。
障害者基本法改正については「障害者差別禁止規定」、「障害者週間」、「中央障害者平等参画会議」を設けるなどの与党案が示され、関係団体や各党が意見交換をしており、今国会中に法改正をする動きがあります。
懇談でJD側は「法改正は拙速を避け、障害者の意見を十分聞く機会を設け、意見を反映してほしい」とのべました。また、「障害者差別禁止法の制定につながるような法律にすること。障害者の定義を、日常生活や社会生活で相当な制限をうける者のすべてを包括的な対象とするよう変えること。中央参画会議等の実施状況を監視する仕組みをつくること」などの要望をあげました。
これにたいし、党国会議員団は、「実際の政策を充実させるとともに、基本法の改正に続けて、障害者にたいする人権侵害や差別のない社会をめざす『障害者差別禁止法』の制定をめざすべきだ」と応じました。基本法改正では、障害者の定義をいまの列記方式ではなく、国際的基準にあわせて、難病患者なども対象にふくめるような規定に改めるべきだとしました。